Restoration


Todoroki '78 Road Ace
 
レストア前の状態。通常ならこのままで、即効マジックリン攻撃なのだが、今回のマシンは比較的綺麗なので、まずは完バラ作業から。 エンジン付近、特にフライホイルが回っていた辺りは、二十数年前の油がカチカチに固まっていました。スチールパーツの錆びも結構あります。
 
リアシャフトは錆が浮いていて、このままではアクスルから抜けないので、充電ドライバーで廻しながら、240番の紙やすりで錆を落とします。 シャフトが抜けたら、ついでに磨き作業。こんな時、回転が自由に調節できる充電ドライバーは、本当に重宝します。
 
すべての部品をバラした状態。錆びついていたり、油まみれの部分もあって、ここまでの所要時間は約1時間といった所です。 油や錆びの付いたネジや小物パーツを、カワダのシャカシャカ君に入れて、マジックリンで洗浄。たまに振り混ぜて、しばらく放置しておきます。
 
油の固まった部分は、ある程度削り落として、ジフの酸素ジェルをかけておきます。放置しすぎるとアルミが変色してしまうので注意。 大きなパーツは、バケツの中に入れて・・・・・
 
・・・マジックリン攻撃。しばらく放置しますが、マジックリンも漬けすぎるとアルミ地が変色するので注意が必要です。 マジックリンが部品を洗浄している間に、タンクに付いた油の固まりを落とします。タンクの樹脂は結構薄いので,、穴を開けないように気をつけて作業を進めます。
 
タンクのフタを開けたら、ご覧の通り燃料がゲル化していました。 これもまたマジックリンで洗浄。フデを入れて、中でゲル化した燃料を溶かします。
 
キレイになったら、とにースペシャルの時と同様に、パーティングラインのバリ取りをします。このコツコツとした作業が大切なんです。 シャカシャカ君で洗浄したパーツを水切りし、ティッシュの上に開けます。どろどろに付いた油が、キレイに落ちてピカピカになりました。
 
落ちきらなかった錆びや汚れは、ワイヤーブラシで落とします。新しいネジを下ろしても良いのですが、今回はすべて再利用しました。 ステアリングクランクシャフトの錆びは、充電ドライバーに付けて、紙やすりで磨きます。
 
アルミパーツは、NEVR-DULLで磨きます。コンパウンドなどと違い研磨粉が出ないので、屋内での作業に最適。簡単にピカピカになります。 リアアクスルからベアリングを外します。ファンヒーターで温めてから、タミヤの十字レンチ(ピッタンコでした)を押し当て、プラスハンマーで抜きました。
 
メインシャーシも、やっぱりマジックリン。直接かけると流れてしまうので、ティッシュの上から吹き付けます。 全体にかけるとこんな感じ。すでに黄色く油が浮き出ているのが解るでしょうか?
 
汚れが落ちたら、シャーシの曲がりを修正します。ガラス板に当てて、曲がっている箇所を特定したら、エイヤッと気合を入れて直します。曲げすぎ注意。 メインシャーシは、400番の耐水ペーパーで梨地に仕上げます。フィニッシュは、手を縦にのみ動かし、ペーパーの筋目を整えます。
 
メカプレートは、曲がりを修正後ポリッシュ仕上げしました。ゴムバンドが付く部分のバリ取りも同時に行います。 すべてのパーツが仕上がったところ。どうです、この輝き!地道な作業の後だけに、これからの組立が本当に楽しみです。
 
リアアクスルにベアリングを入れようと試みた所、あまりにもキツイので、ハウジングの内側を削ることに。京商の十字レンチを充電ドライバーに咥え、ハウジングをセンターに付けます。回転させながら、カッターの刃をバイト代わりに、少しずつ削っていきます。サンドペーパーも併用するとGood 組みあがったリア周り。
 
フロント周り。白バンパーは平滑度が悪いので、シャーシ同様、手で強制的に平らにしました。 メカプレート周り。いやぁ、新品以上にキレイになりました。
  
完成!
タイヤ&ホイルもマジックリンで洗いました。
オークションで落札したボロボロのマシンでしたが、
ここまでキレイになるとボディを載せて走らせてあげたいですね。


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